2016年12月19日月曜日

固定トレーナー GIANT Cyclotron STを購入

 トレーニングをする上での壁は主に二つある。「準備」と「危険性」である。
 特に冬場の自転車の場合は、キツイ。元々通勤に利用している自転車しか愛機が無い私の場合、ライド用のパーツ、すなわちサドルバッグ、ポンプを取りつけ、さらに寒さ対策でジャージを着るといった支度が必要になる。
 しかも、外を走れば外気温よりも低い体感気温の中を我慢して走りぬくことになる。公道を走るためには、そんな中を集中力を切らさず走らなければならない。自分自身、根性に自信がないわけではないが、仕事をした後に積極的やりたくはない。

 そういうわけで、冬場はよほどのロングライド日和でない限りは、トレーナーを利用してインドアサイクリングに徹することにした。実際は前々から考えていたのだが、つい先日、外を走って身体を冷やし、体調を崩したことが決め手になった。

 固定トレーナー(ローラー台ともいうのだろうか)は、静粛性で定評がある(らしい)、GIANTのCyclotron STを定価で購入した。35,000円成り。もう一つ、これを選んだ理由は、最近、Zwiftが個のローラー台に対応したことである。
 Zwiftとは、ローラー台の回転と連動して、仮想空間でライドが楽しめるアプリケーションである。この際、仮想空間での速度は、Zpowerと呼ばれるエネルギー出力で計算されるが、これにはあらかじめ、数あるローラー台に固有の負荷値がZwift側でキャリブレーションされている必要がある。Zwiftが対応したというのは、Cyclotron STもZwift運営側で計測され、アプリケーション内で利用できるようになったということである。
 しかも、タイミングの良いことに、ZwiftはiOS版をリリースしており、場所を選ばず、iPhoneやiPadで楽しめるようになった。インドアサイクリングを「楽しむ」環境が出来上がったのである。

  また、愛機に取り付けているセンサーはGIANTのBLE(Bluetooth LE)とANT+両対応のセンサーだったので、いつもどおり、Garmin vivoactiveはANT+で、iPhoneとのペアリングはBLEで、そのまま一つのセンサーで行うことができた。BLEは使うことがあるのかと思っていたが、今回、ありがたいことに追加投資なしで、ローラー台を購入するだけで、Zwiftを楽しめた。

Cyclotronはシンプルかつ、コンパクトなので狭い場所でも使える。

 気になる静粛性だが、確かにCyclotronの回転音よりも自転車側のドライブトレインの音の方が目立つかもしれない。ただし、Cyclotronも完全に無音というわけではなく、微細な振動がある。特に床が薄いような場合は共振して大きな音が出る気がする。実際、GIANTショップの2階で試したときは大きな音がしていた(おそらくかなり簡易な構造の建物だったからだと思う)。今回、うちには他にもマットはたくさんあるので購入しなかったが、防音マットは同時に購入した方がいいだろう。

 Zwiftの方は、一回目のライドにして七日間の無料期間を待つまでもなく、25Kmを走りきってしまい、すぐに登録することになった。$10/monthなので、1100円/月ぐらいの金額である。ちなみにiOSとwindows版で走ったが、さすがにiOSはグラフィックで劣る。しかし、実質はそんなに気にならない。何より、ストイックに独りローラー台の音を聞きながら自分と向き合う修行から開放してもらえるのがありがたいのである。

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