2014年9月13日土曜日

ガラス水槽のフタとフタうけの作成

 ちょっと前に、妻子が夏休みと称して、妻の実家の方に帰省していたのだが、その間にお祭りに出かけて金魚すくいをやったそうだ。で、息子はまだ訳がわからないので、娘の方がチャレンジしたのだが、死んだ個体を取って喜んでいたらしい...。金魚すくいのおっさんもそれを見て不憫に思ったのか、わざわざ5、6匹生きた個体をくれて、娘はよろこんでそれを持ち帰ってきた。当然、飼育したいとなるわけで、うちにも水槽がやってきた。自分も観賞魚飼育は昔からやっていて、生物学者の端くれとしても、とても楽しいことである(実は、家族の中で一番楽しんでいるのは自分であろう)。

 用意した水槽は以前、隣の研究室が解散する際にもらった、ガラス水槽。化学物質暴露実験等をやっていたラボなので、水槽も継ぎ目のない特殊な全面ガラス水槽。おそらく市販はされていないもので、サイズも300×225というもの。飼育のためのろ過機などは以前、後輩が引っ越すからということでくれたテトラのものがあったので、それを使うことにしたのだが、フタだけはサイズが合わずに、水槽からはみ出て不細工なので、スマートな見た目に改善するべくフタ受けをとりつけ、内側にぴったりのサイズのフタを取り付けたいと思った。

 しかし、フタ受けというのは、需要が少ないためか、単純な部材の割にはものすごく値段が高いしろもの。ステンレス製のなんてことはないただの金属が1000円近くする。



 ビンボーな我が家にそんなものに拠出するお金はない。しかも、うちの水槽は実験用に使われていたこともあって、ガラスの厚みも3mmしかないので、これらの商品はきちんと合わないことが考えられる。そこで、フタ受けは自作することにした。使ったのはガチャックとか、ガチャ玉と呼ばれる、書類をまとめるクリップ。職場に転がってるのを適当に取ってきた。
 
 やることは簡単で、この金属を押し広げて、くびれてる先端部を平たんにし、片側を途中から90度に折り曲げることである。

  1. まず、ドライバー等でむりやり押し広げて、

 2. ペンチが入るようになったら、しっかり力を加えてくびれてる部分を平らにしていく。

 3. 平らになったら、ここでワイヤーカッターの登場。本来の使い方ではないが、金属に切り込みを入れて折り曲げやすくする。

 4. 折り曲げる部分(ちょうど真ん中ぐらい)の端にちょっとだけ切り込みを入れる。

こんな感じ。


 5. あとはペンチで折り曲げるだけ。(これはちょっと不細工だが、あとでしっかりと角になるように整形した)


 これを4つ作って、水槽の前面以外にとりつけた。3mmというサイズなので、ちょっと内側に金属を曲げてしっかりと固定できるように調整。この辺の融通が効くのが自作の良いところ。


 フタの方は安いプラスチック板(200*300で600円ぐらい)をホームセンターで買ってきて、プラスチックカッターで水槽の大きさに切った。アクリルの方が光透過度が高いのかもしれないが、また、ある程度たわむので、厚みがある方がよかったのだが、3mm以上になると急に値段が上がるので、ケチってプラスチック板2mm。30cm水槽ならそれでも問題なかった。

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