まず言いたいのが、パケット代を支払うのがどれだけ馬鹿らしいか。例えば、ソフトバンクの二段定額制の場合、上限の4410円に届くまでのパケット量がどれだけの情報量になるのか、考えてみると良い。パケットという謎な単位だから不可解なのだが、これは単純に128バイトだ。ソフトバンクによれば(2012年1月現在)、1パケット(128バイト)を通信する度に\0.084課金するので、4410円には、6,720,000バイト、すなわち6.72Mbの通信で達することになる。ちなみに下限額の1029円には、1.56Mbの通信で達する。写真を誰かに送信するとして、1枚あたり2Mbとすれば、3枚送れば天井に達する課金制度なのである。これはとてつもなく高い通信料だと感じないだろうか?。webページを一つ見るのに1Mbの近くデータになる場合すらあるのに、3G回線でネットサーフィンなどすれば即上限である。もっとも、通信すればするほどデータ量あたりの値段は安くなるが、家にはもっと速度も早く、快適な光回線がある。スマートフォンしかインターネットに接続する手段がないという人間でなければ、二重に情報料を払う必要はない。
そういうわけで、同僚は皆、パケット代を緊急時の用途にしか利用していない。実はスマホを使っている人で、家でネットを使っていないという人は珍しいんじゃないだろうか。家に帰れば、インターネットラインがあるならば、無線LANアクセスポイント、いわゆるwifiを付けてしまえば、快適に、かつ、タダでスマホをネットにつなげられるのである。こんな時代である、無線LANアクセスポイントも2000円からある。2000円であれば、月のパケット代の半分で買えるのだ。必ず元は取れてしまう。
わざわざスマホ用と銘打ってあるものある。もっとも、softbankなんかは自社の3G回線の避難用として、「パケットし放題フラット」を契約した人間に無線LANアクセスポイントを配っている。しかし、ここまで言えば分かると思うが、softbank側からすれば「フラット」を契約した人間に配るのがミソなのだ。
とまあ、パケット代が暴利であることについて散々書いてきたが、ここまで言っておいて、パケットをどうしても利用したくなる時が年に何度かあるのだ。それが、出張というイベント。
最近は連絡は隣の部屋であってもメールでやる日常。長期の出張に行くときには、パケット縛りでスマホを使うのが結構つらくなってくる。個人的に一番困るのは、電車の乗り換え案内が自由に見れないことだ。自分だけだと言われたら情けないが、普段、ラボから出ていないと世間の流れについていけなくて、リアルタイムで乗り換え案内が見れないと不安になってしまう。さらに困るのはフィールドワークに行った場合。駅などは無料wifiがあったりして助かる場合もあるが、郊外にでれば携帯キャリアの電波以外に頼るものはない。仕方がないので、今までは、出張がある月は「パケットし放題の月」ということにして、データ通信を上限まで利用していた。
前置きが長くなったが、ここまでがHuawei E586を買うことになった背景だ。次、後編で何をしようとしているかを書く。
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