この、FMV-DESKPOWER CE50G7という機種(ここか、富士通の公式サイトが詳しい)、発売は2004年1月だから、すでに7年が経過していることになる。その間、さすがにそのまま使い続けるのは苦しくて、メモリは自分の古いマックから取り外したメモリを増設したり、新しく512MBのメモリを購入したりで1GBまで増設していた。
しかし、本来なら元の256MBの4倍のRAMを積んででいるので、かなり速くなっているはずなのだが、アプリケーションがマシンパワーを要求するようになったせいか、最近は起動からブラウザを立ち上げるまでに5分以上待たされることが多くなっていた。もはや、CPU(AthronXP 2600+)のアップグレードしかないのかと思っていたのだが、最近、自分のノートパソコンのハードディスクをより5400rpmから7200rpmの大容量ディスクに換装したところ、割と速くなったことがあったので、今回もハードディスクをアップグレードすることにした。
まずは、肝心のハードディスクであるが、元々付いているのは160GB(Ultra ATA/100、高速7200回転/分)のものである(取り出したところSeagate製であった)。両親の使い方からして、大容量のものは必要ではなく、最近のハードディスクにしては少ない容量であるにも関わらず空き容量にはまだ余裕があった。
そこで、まずは安価な小容量のドライブを買うことにした。しかし、3.5インチで160GBなんていうものは、最近ではほとんど無く。あったとしても、3倍以上の容量のある500GBのものの方が安いという状況であった。しかも、標準の接続方式であるUltraATAのドライブは最近主流のSATAに比べて、規格が古く転送速度が遅いにも関わらず、高いのである。
そういうわけで、SATAで割と値ごろ感のある500GBのディスクを買うことにした。後から考えてみれば、500GBにしたことはプラッタの密度とそれと相関する読み書きの速度を考えた上でも良い選択だった。
メーカーは特にこだわりがあるわけではないが、一応ここは日本の会社名が入ったHGSTの0S02600 [500GB SATA300 7200rpm]にしておいた。
ちなみに、ハードディスクでバルク品ではなく、BOX品を買ったのはこれが初めてだった。なんとなく安心感があって良いものだと思った。価格はパソコン工房で3,288円。
IDE(=UltraATA)なのに、SATAのディスクを買ってどうするのだろうということになるが、そこはちゃんとアイデア商品というか、いろんなメーカーが考えていて、変換アダプタが存在する。そこで、今回もこれを利用した。ただ、CE50G7のようなスリム筺体のパソコンにありがちなのは、ディスクを入れるスペースが非常に狭くて変換アダプタが入りきらない場合もあるということである。この点を考えて、数ある商品の中から今回は、男の大臀筋 SD-ISAJ-W1というものを購入した。わけの分からない商品名だが、とにかくコンパクトな変換アダプタだ。
変換アダプタといえば、説明は不要だと思うが、要はSATAの端子のディスクを変換してUltraATAの端子にするものだ。パソコン工房で1,770円なり。
この二つのアイテムとさらにあると便利なのが、SATAとUSBの変換ケーブル。ハードディスクの内容をeaseus disk copyという非常に便利なソフトを使って丸ごと、移し替えたのだが、そのときに一時的に使った。詳しくは検索するといくらでも出ます。ディスクを使ってそこから起動するだけ。ただ、今回は、この機種特有の症状なのか、USBで接続したままeaseus disk copyを起動しようとする、エラーで立ち上がらないという症状が出てつまずいた。結局、いろいろ試しているうちに、とりあえずつなげずに立ち上げて、そのあとでつなげれば上手くいった。コピーも2時間半ぐらいで完了。
続いて、パソコンの筺体を開け、ハードディスクを入れ替え。写真は撮らなかったが、7年分のホコリはすごいもので、まさにここに紹介されている状況とまったく同じ。開けたついでに、もはや使うことのない、モデムとアナログテレビチューナーを取り去り、別口で買っておいた専用のパネルでふさいでおいた。もちろんホコリも取り去り、これで若干、冷却効率もあがったはずだ。
取り付け後は、何のトラブルもなくサクッとwindowsが立ち上がり、しかも、起動時間も以前とは比べ物にならないくらい早い。このあとeaseus partition masterをインストールして、パーティションを500GBフルに使うようにパーティションを切りなおしておいた。いつもならubuntuのlive diskを使ってgpartedを使うのだけど、これもなぜか途中でフリーズして失敗するので、今回は二度もeaseusにお世話になった。このeaseus partition masterも非常に優秀なソフトで、パーティションを広げるだけの今回のようなケースであれば5分もかからず完了した。
以上の工程で、実家のCE50G7は復活した。これまでにもOSをチューンしていたので、体感速度は最新のパソコンでも余計なソフトの入ったメーカー製のものと比べると、若干早いぐらいかもしれない。合計で5,000円ちょっと出すだけで、こんなに違うのかとも思える。RAMよりも費用対効果は良かったかもしれない。うちの両親の用途だと、これでもう5年ぐらい行けそうだ。
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