そういうわけで、今回も手動で(自動でやろうとすると専用の紙を用意しないといけないので)淡々とヘッド位置を手動でやり遂げ、さあもう一度と写真を印刷してみようとしたところ、「プリントヘッドの種類が違います」というエラーを吐き初め、全く何もできなくなってしまった。
ネット上に落ちているいくつかの情報に基づいていろいろと試してはみたのだが、基盤がダメな場合は何をしてもダメという記述が見受けられるように、うちのMP610は何をしても復活しそうにはなかった。
結婚生活を始めた直後に、結婚式の招待状や、式の案内を刷ったりするために購入したMP610。その後も、年賀状や写真を非純正のインクで頑張って刷ってくれていたのだが、ついに力尽きた。ここ一年ぐらいは写真印刷の度にスジが入るので出番があまりなくなっていたのだが、それももしかすると悪影響だったのかもしれない。いずれにしても、よく頑張ってくれた。
しかし、このままMP610の余韻に浸り続けるわけにもいかないので、さっそく新しいプリンタを買うことにしたのだが、年の瀬も差し迫っていて余韻どころか、悠長に選んでいるわけにもいかない。そこで、今回はCanonの複合機の最上位機種、MG7130を購入することにした。
決め手はやはり使いなれたCanon製品ということと、価格の安さ。MP610にはなかったwifiに対応しているし、クラウドサービスとの連携も便利そうであった。ただ、若干気になったのが大きさ。ネット上の口コミでは「デカイ」という声が多かった。確かに、「デカい=邪魔」ではある。また、音がうるさいという声もあった。
まあ、自分としてもその辺は気にならないわけではなかったが、しょっちゅう印刷が連続するわけではないので、この辺は目をつぶった。
いつもどおり、Amazonでサクッと購入。土曜の夕方に注文して、月曜日には届いた。
そして届いたのがこれ。
どどーん、という感じで箱はでかい。隣にチラッと写っているのが、しんでるMP610。
箱から出してMP610と並べてみた。「デカい」という評判であったが、MP610とさほど変わらない。むしろ高さのあるMP610の方が存在感がある気がする。あるいは、白色ということもあって、若干落ち着いて見えるのかもしれない。
で、音はどうかというと、これもMP610とたいして変わらない。インクジェットプリンタにありがちな音であるが、若干動作が機敏な分、音が大きく感じるのかもしれない。 これで音がでかくてダメという人はよっぽど連続使用でもするのか、あるいは、インクジェットを使ったことがない人であろう。
コンセントを挿して設定をする時間(インクのセットや、ヘッド位置調整、wifiの接続)はあっという間に終わり、10分後にはiPhoneのアプリからL判の写真紙へ印刷が完了していた。驚くべき簡単さとである。しかも、ネットが使えるのをいいことに、クラウドサービスとも連携する。文字入力もタッチパネルで、さながらスマホのようなものである。これは少し驚いた。また、購入の際、6130という下位機種の方が若干安く、これでも良いかなと思ったのだが、液晶サイズが7130よりも0.5インチ小さい。この高機能を考えると7130にしておいて良かったと思った。
とりあえず、Evernote、Dropbox等を使って見たが、なかなかよさそうである。操作もスワイプなどが使えて、ほとんどiPhoneを使っている感覚である。液晶のギャザと少々のもっさり感でさながら3GSという感じ。これからどんどん使い倒していく予定。まずは、安くてトラブルのない互換インクを探すことから始めなければ。