2016年12月24日土曜日

Zwiftと連動できる(Watt表示できる)エアロバイク・スピンバイク

 現在、GiantのコンボセンサーとCyclotron ST、それにEscaper R3の組み合わせでZwiftトレーニングを楽しんでいるわけだが、毎回、EscapeをCyclotron STにセットするのはめんどうかなと思い、スピンバイクにワットメーターをセットすることを考えたことがあった。
 しかし、そもそもスピンバイクを購入して、さらにワットメーターを購入すると少なくとも6万円以上はする。しかも、恒常的に場所を占有してしまうわけで、結局、現状の形態に至っている。

 ところが、アルインコ等の昔からあるエアロバイクにはワット数表示があるものが多く、そのデータ出力をBluetoothなりANT+なりでトランスミットするだけでかなりの需要が見込めるのではないかと思う。そこで、実際、そういうバイクは日本で発売されているのかどうか調べてみた。
 そうしたところ、実は日本で入手できるバイクとしては、下記の二種類しかないらしいことが分かった。

Wattbike

価格: 340,000 円(税込・送料別)

 その名の通り、Watt計算によるトレーニングを主体とするスピンバイク。Model B コンピュータというものを搭載したモデルであれば、データをANT+で出力してくれる。Zwiftにも対応。



・カイザー m3i

価格: 324,000 円(税込・送料込)


 Zwift対応とは記述していないが、Watt計算機能がありBluetoothによる出力もあることから、パワーメーターとしてリンク出来れば、Zwiftでも利用できる可能性は高い。




Zwiftの対応表によれば、これら以外(Keiserは出ていないが)にも、

Body bike, connect























Cycleops, Phantom 3























Realryder, ABF8























Schwin, AC























 などなど、海外では販売されているスピンバイクはANT+に対応しているものがいくつかあるようだ。個人的には自転車の歴史にその名を刻むSchwinのものが気になる。

2016年12月23日金曜日

ZwiftでFTP test

 Cyclotron STを導入してから、ほぼ毎日のようにZwiftでバーチャルライドをしているのだが、今日は、FTP (Functional Threshold Power) testというものを行った。Zwiftで1,100円/月を支払う理由というのは、ローラー台で自転車を単純に漕ぐだけではできない、機能的なトレーニングができることにある。
 FTPの意味は多くの素人さんが、原著も読まずに解説しているが、要は、自転車競技で重要な意味を持つ(Functional)、持続的かつ強度の高い運動をどれだけの強さで維持できるかという、指標である。一瞬の高出力は専門のトレーニングを行っておらずとも、筋量の多く瞬発力に秀でた別競技のアスリート(例えば重量挙げなど)でも実現できるが、自転車競技ではそのような一瞬の力はレースで勝つためにはほとんど意味を持たない。一瞬で出力が終われば、すぐに抜き返されるからである。実際に必要な力は、高出力を出来るだけ長く出し続け、レースにおいて常にリードを維持することである。

 そのために、FTPは原意としては、45~60分維持できる最大強度のパワーとしている。Zwiftでは、20分での平均出力の95%として、それを計算する。
 具体的には、実際の計測までに、ウォーミングアップと乳酸の使い切りを含めたプレランをフルに実施するFTP testとそれを短めにしたFTP test (shorter)があるのだが、今回は時間もあったので、フルの方でチャレンジしてみた。

 実際のプロトコルとしては、20分間の低出力のウォーミングアップがあり、そこから20秒刻みの出力の段階的な変化を行う。最後に20分のFTP testがあり、一応そのあとにcoolダウンのための低出力ランがある。

 まあ、元々Escapeで実際、ローディーをぶち抜いてきたし、トレーニングなしでも250Kmぐらいはいけるので、250Wぐらいはと思っていたが、今回は音楽でも聞きながらといういうなめた態度で臨んだのが良くなかった。結果は、204W....。最終的に一時間ちょっとで29Kmを走った。
 確かに音楽を聞きながらは楽なのだけど、選曲が悪いとケイデンスが落ちるし、曲をスキップする度に手元の操作が必要でそのたびに出力が落ちていた。あとは、騒音をあまり経てないようにとインナーハイで無理なギア比を選択して、ドライブトレインで結構ロスをしていたかもしれない。
 まあ、こんなしょぼい値を出してしまい少々反省。次回は反省を生かし、もう少しマシな値になるはずである。

今回はロンドンを走った。
あと、自分はドングルを買うのが馬鹿らしいので、iPhoneにZwift Mobile Linkを起動して、センサーとBLE通信させ、パソコンとLAN経由で連動という形でZwiftしているのだが、毎回、iPhoneの置き場に困る。今回は机にiPhoneを置いた状態でライドしたのだが、イヤホンを引っ張ってiPhoneが落ちやしないかと不安になった。快適にライドするにはiPhoneを一番手近なハンドルに固定する治具が必要だ。外でライドするわけではないので、簡単なもので良い。
 一応、Amazonで調べると、クリップ的な簡易な固定具があるようだ。


 100均でもいいのだが、中途半端なものを購入して、落とせば元も子もないので、さっそく注文しておいた。



2016年12月19日月曜日

固定トレーナー GIANT Cyclotron STを購入

 トレーニングをする上での壁は主に二つある。「準備」と「危険性」である。
 特に冬場の自転車の場合は、キツイ。元々通勤に利用している自転車しか愛機が無い私の場合、ライド用のパーツ、すなわちサドルバッグ、ポンプを取りつけ、さらに寒さ対策でジャージを着るといった支度が必要になる。
 しかも、外を走れば外気温よりも低い体感気温の中を我慢して走りぬくことになる。公道を走るためには、そんな中を集中力を切らさず走らなければならない。自分自身、根性に自信がないわけではないが、仕事をした後に積極的やりたくはない。

 そういうわけで、冬場はよほどのロングライド日和でない限りは、トレーナーを利用してインドアサイクリングに徹することにした。実際は前々から考えていたのだが、つい先日、外を走って身体を冷やし、体調を崩したことが決め手になった。

 固定トレーナー(ローラー台ともいうのだろうか)は、静粛性で定評がある(らしい)、GIANTのCyclotron STを定価で購入した。35,000円成り。もう一つ、これを選んだ理由は、最近、Zwiftが個のローラー台に対応したことである。
 Zwiftとは、ローラー台の回転と連動して、仮想空間でライドが楽しめるアプリケーションである。この際、仮想空間での速度は、Zpowerと呼ばれるエネルギー出力で計算されるが、これにはあらかじめ、数あるローラー台に固有の負荷値がZwift側でキャリブレーションされている必要がある。Zwiftが対応したというのは、Cyclotron STもZwift運営側で計測され、アプリケーション内で利用できるようになったということである。
 しかも、タイミングの良いことに、ZwiftはiOS版をリリースしており、場所を選ばず、iPhoneやiPadで楽しめるようになった。インドアサイクリングを「楽しむ」環境が出来上がったのである。

  また、愛機に取り付けているセンサーはGIANTのBLE(Bluetooth LE)とANT+両対応のセンサーだったので、いつもどおり、Garmin vivoactiveはANT+で、iPhoneとのペアリングはBLEで、そのまま一つのセンサーで行うことができた。BLEは使うことがあるのかと思っていたが、今回、ありがたいことに追加投資なしで、ローラー台を購入するだけで、Zwiftを楽しめた。

Cyclotronはシンプルかつ、コンパクトなので狭い場所でも使える。

 気になる静粛性だが、確かにCyclotronの回転音よりも自転車側のドライブトレインの音の方が目立つかもしれない。ただし、Cyclotronも完全に無音というわけではなく、微細な振動がある。特に床が薄いような場合は共振して大きな音が出る気がする。実際、GIANTショップの2階で試したときは大きな音がしていた(おそらくかなり簡易な構造の建物だったからだと思う)。今回、うちには他にもマットはたくさんあるので購入しなかったが、防音マットは同時に購入した方がいいだろう。

 Zwiftの方は、一回目のライドにして七日間の無料期間を待つまでもなく、25Kmを走りきってしまい、すぐに登録することになった。$10/monthなので、1100円/月ぐらいの金額である。ちなみにiOSとwindows版で走ったが、さすがにiOSはグラフィックで劣る。しかし、実質はそんなに気にならない。何より、ストイックに独りローラー台の音を聞きながら自分と向き合う修行から開放してもらえるのがありがたいのである。

2016年12月11日日曜日

キャットアイの手厚いアフターサポート(EL-HL540の部品をいただいた!)

 先日、自転車のライト、EL-HL540を落として後ろの留め具を失い、無様な補修をした話を書いた

 しかし、どうもあの補修ではきちんと中身と外側が固定されず、自転車の振動に伴って音がしてしまう(ロードなどの自転車に乗っているとそうしたノイズはたいてい不快なものである)。そこで、どうにか留め具部分だけ得ることはできないかと、いろいろ調べてみると、キャットアイはかなりサポートがしっかりしているらしく、壊れたライトなども送料負担にはなるが、本体を送れば一部部品を交換してくれるとのそうだ。そこで、自分も販売元のキャットアイのホームページから直接問い合わせてみた。ただし、自分の場合はそのパーツだけで後は機能しているので、わざわざ本体を送ってまた戻してもらうと言うのをやるとかなり無駄な費用がかかってしまうので、その辺のことも考慮して、機能には問題がないことも申し添えておいた。

 そうすると、日曜の夜に送ったメールに対して月曜日には、すぐに返信が来た。パーツは売っていないが、無くした場合には無償で渡すので、120円切手を張った返信用封筒を送ってくれ、ということであった。
 すぐに封筒を用意し、手紙を添えて(メールの日付と部品について書いた紙を添付してくれとのことだったが、なんだか味気なかったので)投函した。

 そして、何日か後に無事にパーツを手にすることができた(株式会社キャットアイ様、誠にありがとうございます)。


 キャットアイ製品は、サイコン(CC-VT210W)、ライト(今回のEL-HL540)、尾灯(OMNI-5) を使っているが、どれも故障知らずで、普通に使っている場合には一度も壊れたことがない。[これまでに壊れたのは、LEDの改造を施したHL-EL520(改造後数年して回路が壊れた)と落として破壊された尾灯(TL-LD150-R)]
 アフターサービスもさすが日本の会社という感じで、ここで買っておけば間違いない。これからも使い続けるだろう。


スパイク更新(パラメヒコライト15 HG)

 先日、悪天候の中での試合をしたところ、これまで愛用してきたパラメヒコライト12 HGがついに使用不可能と思えるほど破損した。そこで、久しぶりにスパイクを新調することにした。2013/9/23に発注した記録があるので、このスパイクは3年使用したことになる。

 この12 HGの前もパラメヒコライトだったのだが、また新しく購入したのもまたパラメヒコライト。今度は12からちょうど3世代進んで、パラメヒコライト15 HG。他のプーマのシューズがどうも魅力的に移らないというか、オーソドックスなタイプのシューズしかしっくりこないのだ。また、価格もこのパラメヒコライトの魅力で、15 HGは今回、3,500円で買えてしまった。

 実は今回、購入するにあたって知ったのだが、パラメヒコライトには、"HG SP"、"HG JP"、そして今回の"HG"、の三種類あることが分かった。端的に言えば、上から順にトップモデル、ミドルモデル、テイクダウンモデル、という感じである。
 トップモデルの"HG SP"はすべてカンガルー皮で日本製、"HG JP"はアッパー(つま先部分)はカンガルー、それ以外は牛皮で日本製、"HG"はアッパーはカンガルー、それ以外は人工皮革で中国製である。トップモデルはネットの安売りでも9,000円ぐらいするのだが、オールカンガルーレザーで手工の優れた日本製と、アッパーのみカンガルーであとは人工皮革の大量生産中国製では価格差がニ倍以上あってもしかるべきか。
 しかも配色がグレード間で異なるので、同じパラメライトといっても安いシューズと高いシューズはすぐに分かってしまうのである。

 SPとJPはソールがツートンカラーだが、"HG"は一色のみ。やっぱり簡素化されている感がある。まあ、機能と関係ないので別にいいのだけど。

 



 デザインはだいたい前のモデル(12 HG)と同じようだが、ヒール部分の皮がえぐるようにプラスチック材が出ているのと、シュータンとヒールの内側の素材が変わっている。12はシュータンがウレタンで、ヒールが人工皮革だったのだが、今回はシュータンが弾力のあるビニル素材でヒールがフィット感のあるウレタン素材になっていた。どちらも自分好みの変更なので嬉しい(特にヒールの素材は重要)。
次の12/18の試合から使用予定なので、来週あたり昼の練習で馴らしてみようと思う。


2016年12月10日土曜日

古い自転車 (ワニ製作所 Super Speed) のペダル・クランク周りの補修

 実家にある自転車のうちの一台は、昔、親父が通勤に使っていたスポルティーフ風のものだ。今は特に用途もなく倉庫に眠っている。しかし、以前に実家に帰った際に乗ってみると普通のママチャリよりは走り易いことが分かったので、これからは実家でのポタリング用自転車にしようと思っている。
 ただし、この自転車のペダルは前回20Kmほど走った際に、ペダルが逝かれていることがわかったので、まずはペダルを交換する。

 新しいペダルは三ヶ島のCT-LITEという製品にした。全てアルミでできていて、感想としては一言、「きれい」。手で回してみた感じもスムーズで問題ない。明らかに以前のベアリングが逝かれた古いペダルよりも効率は良くなるだろう。



 パッケージの写真のみでペダル自体の写真を撮り忘れたが、このペダルはアルミ製で、ピカピカという言葉が本当にしっくりくるほど、きれいな金属で出来ている。このペダルが1,700円程度で購入出来てしまうのが信じられないぐらいだ。



 これがワニ製作所のSuper Speed(SS)である。おそらく80年代後半から90年代前半に作られたものと思う。


 問題の右ペダルである。一応、シマノ製。踏み込むとベアリングが逝かれているのか、カリカリと音がする。手で回してみてもおかしいのが分かる。もう30年も時間が経っているのだから当然かも知れない。


 しっかりとトルクの掛かるペダルレンチで取り外し、交換する。



 交換後はこうなった。元々、シルバーの車体だったので、アルミ地のペダルが良く似合うと思う。ただし、ペダルのCT-LITEは本当にピカピカで新しさという部分では、古めかしい車体とは対照的ではある。

 実はペダル交換はここまでで簡単に終わったのだが、ペダルの異音が無くなると、どうもボトムブラケットも何か様子がおかしいことがわかったので、分解してみることに。
 

 クランクを外して分解してみると、BBはやはり昔ながらのカップアンドコーンのベアリングになっていた。どうも締め付けが不十分でぐらぐらしていたようなのだが、長年、何もメンテナンスしていなこともあって、ちょっと締め直しただけではスムーズには回りそうになかった。


 開けてみるとやはり、グリスは無くなっていてサビなのか汚れなのか分からなくなったひどいパーツが出てきた。
 幸い、洗浄してやるとサビは回っていなかったので、グリスを十分に入れて元に戻した。しかし、やはりグリスが少ない状態ですっと使い続けたせいで、分解前よりは幾分マシになったものの、
いくら調整してもスムーズには回ってくれなかった。この部分に関してはカートリッジ式のShimano BB-UN26あたりを導入したいところだ。